障害を持ちながら生き生きと暮らす仲間や共に働く人々を紹介する、信越放送(SBC)ラジオの長寿番組「里枝子の窓」の公式ホームページです。

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インターネットでもお聴きいただけます

当番組「里枝子の窓」が、インターネットラジオ「radiko.jp」で、放送日に無料でお聴きいただけます。radiko.jpのホームページに移動してご利用ください。当日お聴き逃しになっても、1週間以内であればタイムフリー機能でお聴きいただけます。
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菜の花のなかを歩く広沢里枝子とアイメイト
荒川土手にて(撮影:内村コースケ)

お知らせ

新刊デイジー録音図書「里枝子の窓 2021年度版」貸し出しのお知らせ NEW

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テレビ放映のお知らせ

広沢里枝子が「ハートネットTV 瞽女(ごぜ)唄が響く」に出演します。
NHK Eテレにて、2024年1月16日(火)午後8時00分から。
SBCとNHKの協力により、「里枝子の窓」の収録風景も撮影されました。
NHKプラスで1月23日(火)午後8時23分まで視聴可能です。「ハートネットTV 瞽女(ごぜ)唄が響く」(NHKプラス 視聴ページ)

短歌「越後瞽女唄探求の旅 八の段」

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イベント情報「広沢里枝子の越後瞽女唄コンサートinこうのす・紫苑 vol.5『瞽女唄の息吹』」(2024年3月10日(日))

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「第18回 令和5年度 片岡好亀賞」受賞スピーチ

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「第18回 令和5年度 片岡好亀賞」受賞のお知らせ

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広沢里枝子講演会について

2024年の講演と、越後瞽女唄演奏のご依頼を受け付けています。
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信濃毎日新聞で2022年7月6日から「広沢里枝子さんと越後瞽女唄」というテーマの連載。

シリーズの表題は『いのち響かせて 里枝子さんと越後瞽女唄』。7月6日付け第1回の表題は「盲目女性の生きる道 共鳴した心」副題は「声と三味線震わせ圧倒」です。2022年3月に開催された『瞽女唄の息吹』コンサートの模様を中心に、臨場感あふれる魅力的な内容になっています。
皆さん、ぜひ、連載記事を読んでくださいね!とってもいい記事です。
信濃毎日新聞デジタルでも読むことができます。有料記事ですが、会員登録することで月5本まで見ることができます。

  1. 第1回 盲目女性の生きる道 瞽女(ごぜ)演奏家広沢里枝子さん 「命ある限りうたう」決意とは(7月6日)
  2. 第2回 「最後の瞽女」 小林ハルさんとの出会い 稽古する少女が「見えた」(7月12日)
  3. 第3回 学生時代に知った瞽女の存在 突き付けられた生き方(7月18日)
  4. 第4回 瞽女唄を伝承する女性に出会う ここへ来るために私は(7月20日)
  5. 第5回 小2で失明宣告 三味線稽古の毎日 「生きていくため」必死(7月30日)
  6. 第6回 口伝で教わり全身で感じる稽古 精神を継ぎ、個性を味に(8月1日)
  7. 第7回 庶民の平和な暮らしから生まれた唄 命ある限り伝え続ける(8月10日)

30周年記念エッセイ “里枝子の窓”から広がる世界」

30周年記念エッセイはこちらへ

広沢里枝子コンサート・プロモーションビデオ

視聴はこちらへ (YouTube)

今月の番組ガイド

オンエア: 2024年3月30日(土曜日) 午後4時〜4時30分

GUEST

スザーン・ロスさん(漆芸作家)

 今月のお客様は、イギリス出身のスザーン・ロスさんです。スザーンさんは、今から34年前イギリスの美術館で出会った輪島塗りに魅かれ、漆を学ぶために輪島市に移住した漆芸作家です。
 スザーンさんは、これから更に新しい作品をと思っているさ中、今年1月1日の能登半島地震で自宅と作業場が土砂崩れの被害に遭い、漆や道具のほとんどを無くしてしまいました。そんなスザーンさんを励まそうと、作品展が2月中旬に、縁あって東御市の「ギャラリー クルミクラブ」で開催されました。今回は、その作品展のおりに、スザーンさんからお聞きしたお話をお届けします。
 スザーンさんから被災体験を伺ったとき、私は返す言葉が見つかりませんでした。でも、何か言わなくてはと思い、とっさに「残念でしたね」と言ってしまいました。するとスザーンさんは「残念じゃ言葉が足りない!」と、叫ぶようにおっしゃいました。私は、はっと胸を突かれて、思わず「ごめんなさい!」とスザーンさんの肩に飛びついて謝りました。たぶんそのやりとりも、そのまま放送されることと思います。
 思い返すと申し訳なくてたまらないのですが… でも、何よりもあのお声が、皆さんにスザーンさんのお気持ちを伝えることになるのだと思います。
 対談の後、私はスザーンさんの幾つかの作品に触らせていただきました。どの作品も、スザーンさんが生まれ育ったヨーロッパの文化と、身につけた輪島塗の技術が融合して、独特の存在感がありました。
 中でも、私が触って心に残ったのは、艶やかな感触のつぼみ椀でした。このお椀は、輪島塗の伝統の赤と黒で塗分けられていて、その赤色は、輪島の夕日の色だそうです。形は開きかけた蕾のように作ってあって、口元に持っていくとお祈りをしているようになります。スザーンさんは、その美しいお椀を私の両手に持たせてくださって、「汁物でもお粥でも、このように両手で持って祈るような気持で召し上がってもらえたらいいと思って」とおっしゃいました。その言葉とお椀の感触が私の心に残って、ひとつの短歌になりました。

土砂の下から救い出されし蕾椀両手で包めば祈りの姿

なお、スザーンさん自身が漆芸作家として再び活躍できるために、そして輪島塗の復活の為に、クラウドファンデングの準備も進んでいます。
J_Suzanne Ross - 漆 Suzanne Ross URUSHI (https://www.suzanneross.art/j_suzanne-ross-1)

(文/広沢里枝子)

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