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これまでのゲスト

放送日:2004年4月24日

中条幸恵さん

 今月のお客様は長野市で自立生活をしていらっしゃる中条幸恵さんです。中条さんは慢性関節リュウマチのために、朝起きてから夜休むまで、ほとんど車椅子に座って過ごしているそうです。痛みは常に体のどこかにあって、どこも痛くないという時はないとのこと。
 「でもね、朝、ヘルパーさんにベッドから車椅子に移してもらって、何とか座れたら、よーし、今日も一日やれるぞ!って思うんですよ」と明るく語る中条さん。
 現在は長野市の地域福祉計画策定市民企画作業部会に参画。気のあう介護者と一緒に映画を観に行ったり、プールで、ふんわりと水に浮かぶことが大好きだそうです。
 私は中条さんにお会いする度に、何だかほうっと心が和むというか、ああ、こんなふうに自然体で、楽しみながら自分の生活をつくっていけるといいなあと感じるのです。
 中条さんのご実家は新潟県との県境にある飯山市の富倉だそうです。中条さんは、6年前に、その故郷に住むご両親のもとを離れて、長野市にある県の身障者住宅で一人暮らしを始めました。その時は、夜一人で眠ることも、ヘルパーさんに何かを頼むことも、時間を気にしながら暮らすことも初めてだったそうです。
 そこから、どのようにして介護体制をつくり、仲間をつくり、自分の生活を組み立ててきたのでしょう。中条さんに、自立生活の魅力や、自立生活をはじめて見えてきたことを思う存分語っていただきたいと思います。
 なお、トークの後では、東御市の坂口由起子さんがつくられた曲「同(おな)じ地球(ほし)の」をお届けします。東御市発足に先駆けて開かれた住民による手づくりのコンサート「トーみーコンサートで発表され、感動をよんだ曲です。

(文/広沢里枝子)

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