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放送日:2004年9月25日

志村澄也さん・寿美子さん

 今月は初秋の軽井沢から放送をお届けします。私とアイメイトのドロシーが向かうのは、旧軽井沢の桜の沢にある志村澄也さん、寿美子さんご夫妻の別荘です。
 志村夫妻は、東京にある盲導犬訓練所「アイメイト協会」の後援会に参加して、長年にわたってボランティア活動を続けている方々です。1990年から、盲導犬になる候補犬の飼育を手がけ、10頭もの子犬を手塩にかけて育てあげました。その上今は、盲導犬を退職したリタイア犬ヒースの老犬奉仕をしてくださっています。
 実はこのヒースは、ご夫妻が最初に育てた候補犬でした。長野県内で盲導犬として活躍した後、舌ガンになって訓練所に戻っていた時に、志村夫妻は、ヒースと偶然再会し、そのまま連れ帰ってきたのだそうです。
 その後、ヒースは舌・鼻・顎など、4回にわたる手術を受けましたが、志村夫妻の手厚い介護を受けて、今年の夏の猛暑も無事に乗り切ることができました。
 盲導犬として長い間働き、今は不自由になったヒースと暮らす志村夫妻に、犬とともに歩む人生について伺いたいと想います。
 なお、志村夫妻の別荘は、亡くなられた元アメリカ駐日大使のライシャワーさんが少年の頃から夏を過ごしたゆかりの別荘です。90年前の建物や家財道具を全てそのまま大切に使っておられるとのこと。檜や杉の皮でふいてあるという壁や、ライシャワーさんと家族が背丈を測った傷のある柱など、貴重な家屋や家具にも触らせていただき、心に刻みたいと思います。

(文/広沢里枝子)

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