ここから本文です。

これまでのゲスト

放送日:2009年2月28日

中島幸一さん

 今月のゲストは、福岡市の博多からお越しくださいました中島幸一さんです。
 中島さんは、昨年暮れに、私がNHKのラジオ番組で「里枝子の窓」について話した放送を聞き、はるばる私に会いに来たいと連絡をくださいました。そこで、そのおりには「里枝子の窓」にご出演くださるようお願いしました。
 中島さんは、歯科口腔外科「中島クリニック」の院長です。九州大学非常勤講師。オカンポ大学客員教授。ラオス国立大学非常勤講師。世界を飛び回って国際的に活躍していらっしゃる医学博士です。
 中島さんは、私の声と日本語の美しさにひかれて、ぜひ会いたいとおもったと言ってくださいました。
 私は、こんなすばらしい方が、なぜ飛行機に乗ってまで自分に会いにきてくださるのかしらと驚きました。
 ですが、電話で、中島さんのお父様は全盲であり、中島さんは幼い頃から、お父様の手引きをしながら成長されたと伺い、私もぜひ、中島さんにお目にかかりたいと思いました。
 戦時中、中島さんのご家族は非国民として厳しい差別を受け、戦後、お父様は、少年であった中島さんの手引きで、「身体障害者福祉法」制定に向けて、家々を訪ねて署名を集めるなど、たいへんなご努力をされたそうです。
 中島さんのスケールの大きさ、優しさ、それにすごいチャレンジ精神、これらはみな、お父様のお世話をされてきたところに、その根っこがあるように私には思えてなりません。
 また中島さんは、歯の病気は全身の健康と深いかかわりがあると考え、口腔機能と全身の健康との関連に関する研究などを、幅広く進めていらっしゃいます。中島医院では、歯の全身への影響をみるために触診もされるとのこと。
 どんなお話を伺えるか、私自身わくわくしております。どうぞ、お聞きください。

(文/広沢里枝子)

前のページへ      次のページへ