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これまでのゲスト

放送日:2009年9月26日

高橋君江さん、青木宣枝さん、向山雅士さん

 今月、私と盲導犬のネルーダは、ディレクターの岩崎信子さんとともに、諏訪湖畔にあるエプソンミズベ株式会社の湖畔工場を訪ねます。
 エプソンミズベ株式会社は、セイコーエプソンの特例子会社です。エプソングループの障害者雇用を担う会社として1983年に設立しました。現在は六拠点、一工房があり、75名の様々な障害のある方々が働いています。
 主な業務は、製品部でのインクカートリッジのリサイクルや基盤実装などの各業務。オフィスサービス部での編集・図面作成などの各業務。CCL部(松本工場)での防塵衣クリーニング業務など。
 エプソンミズベでは、それぞれの障害に合った職種を確保することや、制度上様々な工夫を凝らすことで、障害のある社員が十分に力を発揮できる環境づくりに取り組んでいます。また、障害者職業生活相談員の増強に努め、健康指導にも力を入れているそうです。
 私たちは、ここで働く3人の方に、お話を伺う予定です。
 一番目は、エプソンミズベ諏訪工場オフィスサービス部で、パソコンを使ってポスターや、マニュアルなどをデザインするスペシャリスト、高橋君江さん。高橋さんは耳がご不自由なため、会社の同僚の柳沢節子さんが手話通訳をしてくださいます。
 二番目は、エプソンミズベ 松本工場CCL部で、知的障害者の生活指導をしている青木宣枝さんです。青木さんは、知的障害者の方々とともに、松本工場を立ち上げたスタッフの一人です。
 そして、三番目は、製品部の向山雅士さん。向山さんは車椅子を使っていますが、「ハンダ付けの達人」と評判です。30センチほどの基盤に、時には何百本もの配線をする集中力のいる仕事をしていらっしゃいます。
 障害者が働く権利を保障するための合理的配慮が、各企業において課題になっている現在。それを実践する先駆的な会社と、そこで働く人々を紹介します。

(文/広沢里枝子)

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