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これまでのゲスト

放送日:2010年11月27日

野池道子さん

 今月のゲストは、長野市の「おはなし畑」に所属して、生き生きとお話のボランティア活動をされている野池道子さんです。
 野池さんは1951年に那覇で生まれました。東京の児童福祉の短大を卒業されてから、2年間、中国の北京へ。帰国後は、那覇で児童書の専門店を12年間経営されました。沖縄の「おはなしの木の会」でお話の勉強をはじめて、その後、長野市のリンゴ農家へ嫁ぎ、お話の活動を再開。仕事の傍ら、お話のボランティアを続けて19年になるそうです。
 野池さんは、この秋も、「お話畑」の仲間とともに、地域の保育園や、小学校、中学校へ出かけて物語を語っています。また、10月8日には、長野市の浄蓮寺において、「第6回 ぬちぐすいお話会」を開きました。
 「ぬちぐすいお話会」は会員制のお話の会で、「ぬちぐすい」というのは、沖縄の言葉で「魂の薬」という意味だそうです。私も、この10月の「ぬちぐすいお話会」でひとつのお話を語らせていただいたのですが、清清しいお寺の境内に50人近くが集い、膝を交えて、和やかに音楽や語りを聞き合う、温かくも心に沁みる集いでした。
 野池さんは「沖縄には“いちゃりばちょうでー”という言葉があります。居あわせた人は皆兄弟という意味。そんな沖縄の心を伝えていきたい」とおっしゃいます。
 そこで今回は、「ぬちぐすいお話会」への思いや、沖縄の心をたっぷり語ってくださるよう、お願いしました。さんしんの演奏や、沖縄弁での語りもしてくださるそうなので、ラジオを通して沖縄の風を届けていただけることでしょう。

(文/広沢里枝子)

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