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これまでのゲスト

放送日:2011年3月26日

今城慰作(いまじょういさく)さん

 今月のお客様は、愛和病院のチャプレン、今城慰作牧師です。愛和病院は、長野市にある48床の緩和ケア専門病院です。チャプレンというのは、病院などの施設で働く牧師のことです。
 今城牧師は、愛和病院の緩和ケア病棟で、末期癌など、現代の医療では完全な治癒が難しいと診断された方々のケアに13年間携わってこられました。13年間の間に、1500人もの方を見送られ、死に学び、生に学ぶ日々であったそうです。
 また、入職後、3ヶ月目からボランティアコーディネーターを兼務。ボランティアの方々と病棟をつなぐ存在として、多くの患者さんやご家族、ボランティアの方々を支えてこられました。
 私は上田新参町教会で、初めて今城牧師のお話を聞き、こんな穏やかで優しい方が、病床を訪ねてくださったら、どんなに心安らぐことだろうと感じました。
 その今城牧師が、今月いっぱいで北海道の札幌へ転勤されることになり、お別れを惜しむ声が多く聞かれます。そんな今城牧師に、最後に「里枝子の窓」においでいただけることになりました。
 牧師への道を歩みはじめたきっかけはどんなことだったのか?人に寄り添い、心を開くにはどうしたらよいのか?心に残る方々の思い出や、緩和ケア病棟で精一杯生きておられる方々のことなど、深いお話を伺えることと思います。

(文/広沢里枝子)

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