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これまでのゲスト

放送日:2011年4月30日

芹沢文子さん

 この度の東日本大震災で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。本当につらいことでした。
 今回はまず、東北で被災された障害者の現状について「第31回障害者制度改革推進会議」において、各救援本部の代表者から報告された内容をもとにお伝えいたします。
 障害者団体に入ったり、福祉事業所を利用している障害者の所在は、救援本部等でも把握できるが、在宅で家族だけで暮らしている障害者の情報が、救援本部などには入らないために、救援が特に遅れていること。聴覚障害者や視覚障害者に、必要な情報が届かない状況があること。精神障害の方々が、閉鎖病棟のなかで、逃げられないまま亡くなっていた悲惨なケースがあり、この災害で、精神障害者の地域移行を遅らせてはならないこと。国の復興構想会議のメンバーに、ぜひ社会保障関係に詳しい専門家や、障害者の代表を入れてほしいことなど、私が、「障害者制度改革推進会議」を傍聴して書きとめてきた今の課題をお知らせしたいと思います。
 そして、今月のゲストは、上田市武石にお住まいの芹沢文子さんです。文子さんは、臨床発達心理士。私の大切な友人です。
 文子さんと私は、3月26日から29日まで、沖縄を旅してきましたので、今回は、その報告をさせていただきます。
 旅の直前に大災害がおき、非常に悩みましたが、私たちは今だからこそ沖縄から見えるものがあると考えて、旅をあきらめないことにしました。
 私たちのボディガード兼運転手として同行してくれたのは、私の次男の全紀でした。そして、信州沖縄塾の沖縄会員である宜野座映子さんが、沖縄で私たちを案内してくださり、おかげさまですばらしい出会いをいただき、平和の意味を、自分とのつながりのなかで考える旅となりました。
 主な訪問先は、「沖縄陸軍病院南風原20号」、辺野古の海岸、やんばるの森高江、伊江島の「ぬちど宝の家」と、「土の宿」です。私たちがふれた、感じた沖縄の旅をふり返ります。

(文/広沢里枝子)

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