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これまでのゲスト

放送日:2011年12月31日

門屋和子さん

 今年最後の「里枝子の窓」のお客様は「ハンセン病問題に関わる長野県民の会」代表の門屋和子さんです。
 門屋さんは35才のご長男を頭に4人の息子さんと三人のお孫さんがいらっしゃいます。
 五年前に千葉より長年憧れて信州のお婆ちゃん!と呼ばれるのを夢見て長野県に移住され、現在は埴科郡坂城町にお住まいです。
 ハンセン病との出会いは、門屋さんがお腹に居る時から、お母様が少しでもハンデイがあって行く場所の無い方を家に連れて来ては一緒に暮らしていたことだったといいます。
 門屋さんは「私は普通の主婦です」とおっしゃいますが、全国の療養所を巡って交流を深め、信州の人々を療養所に案内して絆をつくり、今年は被災地にも度々出かけて子どもたちの支援に取り組んでおられます。そのパワーの源はどこにあるのでしょうか。
 門屋さんの生きかたを伺うとともに、門屋さんを通して、ハンセン病療養所で暮らす回復者の方々の思いをお聞きしたいと思います。
 また、放送では、門屋さんが「お父さん」と慕う、東条高さんの歌声も聞いていただきます。東条さんご夫妻は、香川県高松にある国立療養所「大島青松園」で暮らしておられ、今回SBCの放送で門屋さんのお話と東条さんの歌声が流れることをとても喜んでくださっているそうです。1年の締めくくりにふさわしい思いのこもった放送になることでしょう。
 なお、全国13のハンセン病療養所では、現在も20人以上の長野県出身者の方が暮らしていらっしゃるそうです。療養所で暮らす回復者の方は、今は80才から90才代になられて、故郷への思いを募らせていらっしゃるとのこと。その一方で、長旅は難しくなっているため「握手してくれる手が故郷」とおっしゃっているそうです。
 「ですからぜひ、県民の皆さんのほうから療養所に出かけて故郷を届けてあげてください。ご連絡を待っています」と門屋さんはおっしゃっています。

「ハンセン病問題に関わる長野県民の会」 090−9318−9226

(文/広沢里枝子)

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