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これまでのゲスト

放送日:2012年2月25日

塩入法道さん、上原博司さん

 今月は、2月18日に行われました「里枝子の窓」20周年記念番組「里枝子の窓のご縁日in信濃国分寺」の公開録音の様子をお伝えします。
 おかげさまで「里枝子の窓」は20周年。信濃国分寺八日堂の本堂と境内に百人近い方が駆けつけてくださり、出会いと結びを愉しんでいただきました。
 信濃国分寺のこの本堂は、県宝にも指定されている歴史のある本堂で、近くには重要文化財に指定されている三重塔があります。
 公開録音は1時間半におよびましたが、2月25日には前半の第1部の内容が放送される予定です。
 第1部の最初にお話をいただいたのは、信濃国分寺ご住職、大正大学教授の塩入法道さんです。
 信濃の春は国分寺縁日から始まると言います。そこで、信濃国分寺の歴史と、ご縁日の意味を最初に伺いました。
 また、私は、ラジオの世界は、心の目で見て感じる世界だからこそ、深く伝えあえると感じています。そこで、仏教では、心の目で見ることをどのように教えているのかを伺いました。
 塩入ご住職のお話は、たいへんわかりやすく、心に染みるものでした。
 次に、長野市からお越しいただいた上原博司さんのお話とハーモニカ演奏をお楽しみいただきました。
 上原博司さんは、長野営林局で高山帯の資源調査などを手がけていらっしゃいましたが、失明後、第二の人生を豊かに生きなおしていらっしゃる方です。
 現在は鍼灸マッサージの治療院を開く傍ら、老人ホームなどでハーモニカ演奏をなさっています。また、上原さんの短歌は新聞歌壇などにも度々掲載されています。
 いつも番組をどのような気持ちでお聞きくださっているのか。57才で盲学校に再入学され、3年間、毎朝3キロを走ってから授業に臨んだこと。元気の秘訣を教えてくださった「人生カキクケコで生きましょう」など、上原さんのお話は、どれも楽しく、感動を呼びました。
 上原さんのハーモニカ演奏は「さくらさくら変奏曲」など、情景が見えてくるようなすばらしい演奏です。
 お集まりくださったリスナーの皆様の息使いが直に伝わってくるような公開録音の模様を、どうぞ、お聞きください。

(文/広沢里枝子)

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