ここから本文です。

これまでのゲスト

放送日:2014年3月29日

<ゲスト> 掛川倖太郎さん・横田恵さん

 今月のゲストは、長野大学の「ノートテイクサークルこだま」の2代目部長の掛川倖太郎さんと、4代目部長の横田恵さんです。力強くノートテイク活動を続けてきた掛川さんに自己紹介文を書いていただきました。

 長野大学社会福祉学部社会福祉学科4年の掛川倖太郎(かけがわ こうたろう)と申します。
 広沢さんと同じ、東御市の出身です。広沢さんとは小学校4年生ぐらいの時に、ドロシーと一緒に体育館でお話をしてくれたことが最初の出会いでした。そこから十年近く経って、長野大学で広沢さんが講師の点字の授業を受けるという好機に恵まれました。
 私は大学生活で「ノートテイク」というボランティアをやっていました。ノートテイクというのは、聴覚に障がいのある方を対象に、音声情報(授業の内容など)を聞いてパソコンや手書きで文字にするというボランティアです。長野大学には10余名の聴覚障がいのある学生が在籍しており、日々このノートテイクを利用しながら授業を受けています。同時に、「ノートテイクサークルこだま」という学内サークルの部長を歴任させていただきました。サークルでは、定期的な勉強会の主催や運営を通して後輩の育成をしたり、学内にノートテイクや聴覚障がいを知ってもらう広報活動など大学の支援体制の整備をお手伝いさせていただきました。また、地域のイベントなどにも参加させていただき、様々な人たちに知ってもらう活動を行ってきました。「どうすれば伝わるか。理解してもらうか」を主軸とし、サークルの活動は4月で7年目を迎えます。
 今回、来年度より部長となる社会福祉学部社会福祉学科1年生の 横田恵(よこた めぐみ)さんと一緒に、話させていただきます。
 ノートテイクのことにくわえて、今回伝えたいことは、私自身の障がいについてです。私には先天性の内部障がいがあります。生まれてから今まで、何度も入退院や手術、厳しい治療を経験してきています。大学生活の中でも、何度も体調を崩していました。そのなかで、最も強く感じたのは、共に活動に尽力してきた後輩と、サポート・協力してくれた大学の教職員さんたちの存在です。周りの人たちの支えや理解があれば、障がいがあっても支援活動をすることが出来る、ということを痛感しました。全ての人たちの協力を得て、今年度、学長賞をいただくことが出来、また社会福祉士国家試験にも合格することが出来ました。
 私の夢は、1人でも多くの人がその人の考える幸せな生活を送れるよう、陰ながら支えていくことです。簡単に叶う夢ではありませんが、一歩ずつ一歩ずつ進んで行かれればと思っております。

(文・掛川倖太郎)

前のページへ      次のページへ