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これまでのゲスト

放送日:2014年6月28日

<ゲスト> 藤田晶子さん

 今月は、「全国音訳ボランティアネットワーク」(音ボラネット)代表の藤田晶子さんにお話を伺います。
 全国では、視覚障碍者などのために、多数のボランティアグループや個人が音訳による情報提供を行っています。そうした団体や個人の会員による全国組織が音ボラネットです。
 この音ボラネットの代表の藤田さんが、5月30日に上田駅前のパレオで開かれた「デイジー信州研修会」で講演をされたため、その前の時間に「里枝子の窓」でお話を聞かせていただきました。
 藤田さんとは、5年ほど前に、長野県社協主催のシンポジウムでお会いしたことがあります。そのため、とても懐かしく、リラックスして、音訳に関わる人々がつながることの意義や、読書環境の変化に応じた現在の取り組みなど、伺うことができました。
 中でも詳しく伺ったのは、大震災以後、音ボラネットで取り組んでいるという、テキストデータ化のボランティア活動についてです。たとえば、受験参考書や問題集、災害時の情報やマニュアル、明日の会議資料など、原本をOCRでスキャンして誤字を校正してテキストデータにするボランティアです。テキストデータがあれば、視覚障害があっても、合成音声で聞けますし、必要な情報を即座に検索できますので、そのニーズは、非常に高まっているそうです。ただし、県を越えて活動しているのは、全国音訳ボランティアネットワークだけであり、著作権の関係で、作ったテキストを一人の利用者だけにしか使えないという問題があるとのことです。
 私自身、会議や仕事の資料など、ただちにテキストデータで資料がほしいということが非常に増えているため、長野県の皆さんにもこうしたニーズをご理解いただけたらと、切実に願っていましたので、共感して伺いました。
 なお、この日の感想は、藤田さんも音ボラネットのブログに書いていらっしゃいますので、以下にURLをお知らせします。

全国音訳ボランティアネットワーク http://onyaku.net/

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