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これまでのゲスト

放送日:2015年7月25日

<ゲスト> 上野博子さん

 「里枝子の窓」では、毎年夏に戦争体験を伺っています。
 今回のお客様は、上田市にお住まいの上野博子さんです。
 上野さんは、昭和6年、飯山市生まれ。奈良女子大学の史学科卒業。元高校教師でいらっしゃいます。上野さんは、下伊那郡三穂村で終戦を迎えました。その経験を記した「下伊那郡三穂村山村の少女」を平成18年に自費出版。「音訳ライブラリー つくしの会」では、校正も担当してくださっています。
 今回は上野さんが小学校6年生のときから、ご家族で移り住んだ三穂村での戦争体験を中心にお話を伺います。戦争からは、遠い伊那谷に暮らす少女にも、悲しい戦争体験がありました。その後の大人たちの変わり身の速さや、社会の混乱、民主化に向かった社会の動きも、実感をもって記憶していらっしゃいます。
 ディレクターが、「戦争のご体験をラジオでお話していただけませんか」とお願いしたおり、上野さんは、「私には語る義務があります」と言って、ただちに引き受けてくださったそうです。その思いをぜひとも伺いたいと思います。そして、上野さんは、「世界中の女性たちがうらやましがる憲法9条を私たちは守らなければなりません」とおっしゃいます。戦争をくぐりぬけてきたからこそ強く実感しておられる反戦平和の願いを伺うとともに、曲がり角に来てしまったこの国で、私達女性が、どのようにして大切な人々の命を守ったらよいか、メッセージをいただきます。

(文/広沢里枝子)

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