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これまでのゲスト

放送日:2017年5月27日

<ゲスト> 塚越加枝(つかごし かえ)さん

 今月は、上田市にお住いの塚越加枝さんを久々にお迎えします。
 加枝さんは、1980年、5歳のとき、鉄棒で逆上がりに成功しましたが、脊髄損傷となり、以後、車椅子を使って生活しています。
 加枝さんに最初に「里枝子の窓」に来ていただいたのは、加枝さんが、初めての車椅子の学生として信州大学人文学部で学んでいた頃でした。2度目に来ていただいたのは、加枝さんが、アメリカのカリフォルニア州バークリーのCIL(自立生活センター)で、インターンとして研修を受け、アメリカの障碍者リーダー達から大きな刺激を受け、力をつけて帰国した頃でした。しかし、当時の日本では、加枝さんの能力を見る前に、「うちの会社はスロープがないので」といった設備を理由に、就職を認めない職場が少なくなかったそうです。「こうした社会状況に対して、どんなことを伝えたいですか?」と私が尋ねたとき、加枝さんが「チャンスをください!やらせてみてください!」と堂々と訴えたことを私は、今も忘れません。
 その後、加枝さんは、1999年にエプソンコーワ(現:エプソンアヴァシス株式会社)に就職。結婚し、1人の娘さんの母親となりました。今も、在宅勤務で真剣に働きながら、お連れ合いと力を合わせて、子育てをしています。この春には、ご夫妻で新居を建ててお引越しを完了しました。
そんな加枝さんに、今回は、その後の18年間を振り返ってお話しいただければと思うのです。どのようにして今の職場に出会い、働いてきたのか。加枝さんにとって、妊娠、出産、子育ては、どんな体験だったのか、ぜひ聞かせてね、とお願いしています。
 車いすママになって、ますますパワーアップした塚越加枝さんの登場です!

(文/広沢里枝子)

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