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これまでのゲスト

放送日:2025年6月28日

<ゲスト> 山口のり子さん(「一般社団法人アウェア」代表)

今月のお客様は、佐久市にお住いの山口のり子さんです。 山口さんは、長野県と佐久市、両方の「男女共同参画審議会」委員。DV防止教育を提供する「アウェア」代表。「DV加害者更生教育プログラム全国ネットワーク」代表です。
 山口さんは、1950年静岡市生まれ。シンガポールなどで女性運動やDV被害者支援に関わり、2001年に米国でDV加害者プログラム実施トレーニングを受けました。
 山口さんは、「DV防止法」が制定された翌年の2002年に「アウェア」を設立。加害者更生支援がほとんどなかった時代から活動して、延べ約830人の加害男性と面会してきました。「デートDV」という言葉を作り、その防止教育にも取り組んでいます。
 私は、今年の5月に池田オーガニックファームでおこなわれた綿の種撒きで山口さんと出会いました。山口さんが長年続けてきたDV加害者更生支援について初めて聞き、「DVは、被害者を支援するだけでは根絶できないのです」というお話を聞いて、全くそのとおりだと気づかせていただきました。そこでぜひ、もっと詳しくお話を伺いたいと思い、今回、「里枝子の窓」にお迎えします。
 長野県では、ちょうど「信濃毎日新聞」が「ともに あたらしく ジェンダー 地域から」というシリーズで、「アウェア」の取り組みを紹介しており、私自身、この記事を読んで、山口さんに一からお聞きしたいことがたくさんあります。たとえば、私はパートナーに暴力をふるうことがDVだと思ってきましたが、記事を読んで、「え?これもDVなの?」と驚きました。そこには、「欠点をあげつらったり否定的なことを言ったりする」「ドアをバタンと閉める」「感情を見せない」「自分の行動や態度をパートナーのせいにする」「暴力の後に仲直りするつもりでセックスする」。これらもDVだと書いてあったのです。
 山口さんには、「何でも聞いてください」と言っていただきましたので、胸を借りるつもりで、いろいろとお尋ねしてみます。関心のある方は、どうぞ、放送を聞いてください。また「アウェア」のホームページも開いてみてください。

講演/研修のご依頼 - 一般社団法人アウェア
https://aware-jp.com/kouen/

◆長野県の無料DV相談窓口
女性相談支援センター 026-235-5710(月曜〜金曜 午前8時半〜午後5時15分)
男女共同参画センター「あいとぴあ」 0266-22-8822(火曜〜土曜 午前9時〜正午 午後1時〜午後4時半)
児童虐待・DV24時間ホットライン 026-219-2413(平日夜間や休日など緊急の場合)

(文/広沢里枝子)

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