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これまでのゲスト

放送日:2025年5月31日

<ゲスト> 千野雅芳さん(「有限会社 千野菓子店」代表取締役)

 今月は、「有限会社千野菓子店」代表取締役の千野雅芳(ちのまさよし)さんをお迎えします。
 千野さんは、和菓子作りだけでなく、お話しもとっても上手です。その千野さんが、子どもたちや、盲学校の生徒たちにも、和菓子作りを教えているとお聞きして、ぜひ、お話を伺いたいと思いました。
 私も先に「練り切りの成形体験」をして、「これは楽しい!」と思いました。私が、千野さんに教えていただきながら作った練り切りは、紫陽花の形で、菓名は、「七変化」というそうです。
 まず、白玉を加えて柔らかくした白餡を丸めてから平らにし、その上に、三色の餡を載せてからもう一度伸ばして皮を作り、中にまるめた漉し餡を入れて包みました。
これを木型に入れて整形し、千野さんのご指導のおかげさまで、私にも写真のような初夏の練り切りができました!

できあがった練り切り「七変化」

 今月の放送では、この初体験の楽しさをもとにしながら、千野さんに、和菓子作りについて、いろいろとお尋ねします。
 千野さんは、大学卒業後に東京製菓学校に入学。2年間の就学で和菓子の専門的な知識とスキルの基本を習得し、1993年4月 実家である有限会社千野菓子店に入社。先代の指導の下“信州上田”の四季や文化をモチーフとしたオリジナル銘菓をはじめ、茶道各流派の茶会で提供される季節の上生菓子などの製造販売に従事しました。
 同時に地元上田をはじめ東京の裏原や目黒界隈のクラブやカフェのイベントにも参加し、パーティースイーツとして「季節の練り切り」を提供しつつ、他ジャンルの若手アーティスト達との交流を通して和菓子の新たな価値観や可能性を模索しています。
 2015年 代表取締役に就任。現在は従来の和菓子製造販売業の他、各種学校や公民館などで開催される「初心者向け和菓子教室」の講師を務め、練り切りの成形体験等を通して楽しみながら和菓子の魅力に触れていただく普及活動も積極的に行っています。

御菓子処 千野 | 信州上田の和菓子屋
https://chino-wagashi.com/

(文/広沢里枝子)

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