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里枝子の短歌集「点描」 - 友を詠む -
われの指に指を重ねて絵の中の森描かせてくれたり友は
両の手に友の温もりもらいつつ波に乗るごとステップを踏む
銀杏の葉拾いて手から手へ渡し秋わかちあう盲の友らと
友達とベンチに並び秋の陽を背中に受ける心ゆくまで
コロナ禍の苦労も努力も聴きあいて背を流しあう気持ちになりぬ
「かたっぽのえくぼあげる」とほっぺたをくっつけあったテーちゃんとわれ
抗癌剤を幸願剤と恐れずに呼びたいと言う友に頷く
何事もこれが最後と生きて来し友は今年を振り返りいん
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