里枝子の短歌集「点描」 - 家族を詠む -
- 今生に視力ほしかりあどけなき女孫(めまご)男孫(おまご)の笑顔見たくて
- かにかくに盲(めしい)のわれに今日あるは常添いくるる夫ありてこそ
- 義妹(いもうと)の御霊よギンヤンマとなりて世界を巡れ心ゆくまで
- 甘辛く煮上げし豆は義母の味「これだこれだ」と頷きて笑む
- 腕の中のふわりと温いこの孫を一瞬だけでも見せて神様
- 「哺乳類って感じますね」と笑みながらわがお嫁さんおっぱいをやる
- 孫たちはおもちゃの三味線かき鳴らしまるで私の初弟子のよう
- 会えぬ間に五つになった女孫言う「ごはんつくるよあそびにきてね」
- 「あたしのためにありがとうございました」とお辞儀するさっちゃん七つ振り袖姿
- 孫帰り庭にちょこんと雪だるまプチトマトの目ニンジンの鼻
