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これまでのゲスト

放送日:2010年12月25日

年末特別トーク

 今回12月の放送は、ゲストはお迎えせずに私一人でお話させていただきました。
 最初の話題は、11月27日に新宿の日本点字図書館で開かれた「日点みんなの集い」に、母と一緒に参加した報告です。日本点字図書館は今年、創立70周年を迎えました。日本点字図書館が毎年おこなってきた「随筆随想コンクール」も今年は第50回。最終回でしたので、初めて私も応募しました。その作品が優秀賞三編のひとつに選ばれ、「日点みんなの集い」のなかで朗読と表彰をしていただき、皆様から祝福していただきました。その感激を母と共に味わえた歓びを語らせていただきました。受賞した小さなエッセイ「朱色のランドセル」は、このホームページの「里枝子のエッセイ」のコーナーにアップしてあります。
 二つ目の話題は、佐久市の土屋竜一さんからいただいた「痰の自動吸引装置」の情報です。人工呼吸器をつけていると痰の吸引を随時おこなわなくてはなりません。その痰を自動的に吸引する装置が今年8月に発売され、土屋竜一さんが導入されました。おそらく本州では初めてだろうとのことです。その、まだ数少ない装置を使っての実感をお伝えいただいた貴重なお知らせでした。その詳細はこのホームページの「草の実通信」にアップしてあります。
 そして最後は、年末恒例のお話のプレゼントとして「マッチ売りの少女」を朗読しました。放送日はちょうどクリスマスでしたので、「木の十字架合唱団」の美しい合唱とともに聞いていただきました。「マッチ売りの少女」は、知らない人がないほどの名作ですが、悲しく美しく、鮮やかにイメージがわく作品です。子どもたちにも一緒に楽しんでいただけるように「子どもに語るアンデルセンのお話」(松岡享子編)から、点字で朗読しました。
 さて、新しい年が始まります。来年「里枝子の窓」は20周年を迎えます。皆様への感謝をこめて、何か心に残ることができないかと夢を抱いて、ディレクターや関係者の方々とともに考えあっています。
 どうぞ、来年もよろしくお願いいたします。

(文/広沢里枝子)

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