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これまでのゲスト

放送日:2016年9月24日

<ゲスト> 大堀尚美さん

 今月のゲストは、「NPO法人ポプラの会」の副会長兼、事務局長の大堀尚美さんです。「ポプラの会」は、長野に拠点を置く精神障がいの当事者会です。県内の精神障がい当事者会連合会・長野県ピアサポートネットワークの代表も務め、ピアサポート(仲間同士の支え合い)の推進にも力を注いでいます。
 大堀さんは、長野市生まれ。大学卒業後、東京都の公立中学校で、英語の教師として働いていた23才の時に、ある朝、突然起き上がれなくなりました。頑張っていた若い教師が、ある時、突然、精神的な病気を発症し、精神科を受診し、入院したのです。大堀さんは、その後、復職がかないましたが、何度か再発し、長野市に戻りました。
 自宅に引きこもる日々から脱して、社会復帰施設で働いていた時に、長野市精神障害「当事者ポプラの会」の立ち上げに関わり、現在も事務局として精力的に活動しています。
 精神疾患は、誰もが発症する可能性がある身近な病気です。自分に関わる課題として、皆さんと一緒にお話をうかがえたらと思います。
 大堀さんは「事務局として働いてきたことで、精神障がいに対する理解が、自分の中でも広がったことが嬉しい。相談・支援の仕事をしながら、自分に足りないもの、未成熟なところも知ることが出来た。人と支え合うことでお互いに元気になれることを実感している。福祉の分野では精神障がいに対する制度が未だ遅れているので、運動していきたい。精神障がいのある人に対する理解も広げていきたい」と言っておられます。
 大堀さんのお話を聞いて、「ポプラの会」に関心をもった方は、ぜひ、ホームページもご覧ください。私は、「ポプラの会」のホームページを読んで、長野県にこんなにも力強く活動している障がい当事者の会があることを知りとても心強く思いました。

NPO法人ポプラの会
http://www.poplar-nagano.sakura.ne.jp/

(文/広沢里枝子)

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