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これまでのゲスト

放送日:2003年3月23日

塚田幸恵さん、小林良子さん

 今月は昨年10月に長野市七瀬にオープンした、障害をあわせもつ人たちのグループホーム「じょんのび」を訪ねます。
 「じょんのび」は「NPO法人ヒューマンネットながの」が運営しています。障害をもつ当事者や家族、市民の「どんなに障害が重くても地域の中であたりまえに暮らしたい」との熱い願いによって実現した民営のグループホームです。
 ここでは19才から27才までの4人の女性たちが世話人たちに見守られながら共同生活をおくっています。知的障害と身体障害などをあわせもつ方たちです。
 午後3時半を過ぎると、4人の女性たちが通所施設や協働作業所から次々にこの「じょんのび」に帰ってきます。 みなさんが帰ってきた「じょんのび」は、どんな雰囲気なのでしょう。皆で過ごせる広々としたスペースを囲んで、それぞれの個室がある居心地のいいお部屋と聞いていますが、楽しそうな様子を音でお伝えできたらと思います。
 また、共同生活をしている塚田悦子さんのおかあさんで、発起人でもある塚田幸恵さんと、世話人の小林良子さんにお話を伺う予定です。
 「じょんのび」には見学者が多く、障害のあるお子さんをもつご家族の中には「これまで子供を手放して自立させるなど、考えたこともなかったけれど、こんな生活があるのなら、うちの子も参加させたい」などの感想を述べる方もあるそうです。試行錯誤を重ねながら、重い障害をもつ人々の豊かな生活を創造している「じょんのび」は「ほら、こんな生活もあるんだよ!」と私たちに新たな提案をしてくれることでしょう。

「ヒューマンネットながの」ホームページ

(文/広沢里枝子)

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