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これまでのゲスト

放送日:2003年2月22日

大下京子さん

 今月お迎えするのは「松本市障害者自立支援センター ぴあねっと21」所長の大下京子さんです。大下さんは多くの人から信頼される障害者リーダーのひとり。小さい頃の病気がもとで手足が不自由ですが、電動車椅子に乗って、エネルギッシュに活動していらっしゃいます。
 大下さんが所長をつとめるぴあねっと21は障害者スタッフが中心となって、障害者が自分で選んだ暮らしができるためのサポートや相談、また、生きる力をつけるための色々な講座を開いています。
 大下さんには、まず障害者自身が支援にあたることの意義や、ぴあねっと21の支援活動について伺いたいと思います。
 また後半では、子育てについて話そうということになりました。大下さんはご両親の協力をえて娘さんを育てています。介助が必要な重度障害者も子育てができること。しかし、そのための介助体制が現状では不十分であること。重度障害者にも親として子としての役割があり、その役割を果たすための支援が必要であることなど、お互いに実感していることを話し合い、お伝えできればと思います。
 なお、以下はぴあねっと21のホームページに掲載されている、自立についての考え方です。  「自立生活って何?これまで「自立」というと、何でも自分でできるようになること、自分でできることが増えることと言われてきました。しかし、私たち障害当事者が考え、望んできた「自立」は、どう生きるのか自分で考え、自分で決めること(自己決定)です。介助保障や所得保障等の障害に応じて必要な援助をうけながら、自分の意思で生活をデザインしていくことです。重い障害をもっていても、誰もが同じ、たった一つの命を輝かせる・・・それこそが、多くの障害者が望んできたことではないでしょうか?そして、自分で決めたことには、自分で「責任」をもたなければなりません。これはとても気持ちの良いことです。大変だけど「私が決めたことですから」と 胸を張って言えることの快感を、多くの人に知ってほしいと思います。 「ぴあねっと21」は、あなたの挑戦をサポートします。」  

ぴあねっと21ホームページ

(文/広沢里枝子)

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