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これまでのゲスト

放送日:2005年3月26日

成沢未来さん

 今月登場していただくのは、この春、まさに翼を広げて飛び立とうとする若者の一人、成沢未来さんです。
 未来さんは長野県小布施町生まれの18才。今月、長野県立須坂東高校を卒業し、4月からは東京キリスト教大学の神学部で学ぶことになっています。
 未来さんは、脊髄が途中で切れる先天性の病気とそれに伴う水頭症で、度重なる手術を経験しました。今は、金属製の松葉杖を両手で握りしめて歩行しています。
 未来さんは5才から、ご両親の導きで短歌を作り始めたそうです。小学生の頃には作文に才能を発揮しはじめ、これまでに短歌や俳句、作文などの全国大会で数々の受賞歴があります。
 2003年10月には初のエッセイ集「一等賞の旗―障害を見つめる17歳」を里文出版から出し、全国各地へ感動と生きる勇気を発信しました。現在は「白夜」誌上で『沖縄哀歌』を連載中。
 未来さんは今年2月の歌に「地表より湧きてきらめく石清水 朝はすなわち ここにはじまる」と詠んでいます。
 長野県生まれの青年作家、成沢未来さん。旅立ちを前に、どんなメッセージを故郷に残してくれることでしょう。

(文/広沢里枝子)

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