ここから本文です。

これまでのゲスト

放送日:2007年4月28日

杉本志津子さん 佐納美和子さん

 上田市で「別所線の電車に乗って」という絵本が発刊されました。今回は、この絵本の発刊によせて、作者の杉本志津子さんと、「スローライフ別所線プロジェクト」代表の佐納美和子さんに、お話していただきました。
 上田電鉄別所線は、上田盆地を走る、全長11.6キロのローカル線です。上田駅から千曲川を渡り、住宅街を抜け、塩田平を通り、別所温泉駅まで、約30分かけて、ゆっくりと走ります。
 この絵本の詩は、1970年代に、この別所線の存続を願って、当時の長野大学生のフォークグループ「マリオネット」が歌っていた曲の歌詞です。別所線の15駅、全てが登場します。
 この歌を、長野大学の卒業生で、手作り絵本の会「緑の指」の会員である、雀ちゃんこと、杉本志津子さんが、絵本に蘇らせました。素朴で優しいタッチと、温かみ溢れる色使い。また、未来に向かって続く線路をイメージした蛇腹折の製本などがたいへん好評で、既に第一刷りの3000部を売り上げたそうです。
 この絵本発刊のきっかけとなった「手作り絵本巡回展」が、4月13日から15日まで、ちょうど上田市立図書館で開かれていましたので、まずは、市立図書館の花盛りの庭で、お二人から、お話を伺いました。
 また、その後、上田市立図書館の二階へ上がり、「第26回 手作り絵本巡回展」の様子を見せていただきました。
 おばあさんが孫のために作った布製の工夫いっぱいの絵本や、おじいさんが絵と文で、自分史を書いた絵本。上田市立東小学校の男の子たちが作った「男のパッション」という愉快な絵本など、いくつもの力作を紹介していただきました。
 「第26回手作り絵本巡回展」は、8月5日まで、長野・愛知・岐阜の三県を巡って開かれます。
 なお、絵本「別所線の電車に乗って」は二種類あります。蛇腹折り豪華版・CD付きは2500円、普通版・CD付きは1000円。お問い合わせは上田市役所まで。 (電話 0268−22−4100)

(文/広沢里枝子)

前のページへ      次のページへ