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放送日:2012年11月24日

石川好一さん

 晩秋の禰津の里を巡りながら、郷土史家の石川好一さんから、信濃の歩き巫女 ノノウのお話を伺います。
 石川さんは、東御市の禰津にお住まいで、旧東御市の図書館長や中央公民館長をお勤めになりました。
 実は私も禰津の住民なのですが、石川さんが図書館長をされていた頃、子供達を連れて図書館へ行きますと、石川さんが手品で耳からハンカチを取り出したりして子供達を喜ばせてくださった思い出があります。
 石川さんは、その気さくなお人柄と博学で、市民から大変慕われていらっしゃる先生です。現在は地域の歴史研究を深めていらっしゃいます。
 この石川さんが、このほど禰津で暮らした信濃の歩き巫女 ノノウの江戸時代の状況についてまとめた「信濃の歩き巫女 祢津の里ノノウの実像」を出版されました。 地元に残る資料を基に国内各地を巡っていた当時のノノウの生活などを紹介。地域の歴史を正しく理解し、事実を将来に役立ててほしいと語っておられます。
 今回は禰津東町のノノウの墓と、ノノウが暮らした跡と思われる古見立を訪ねて、石川さんのお話を伺います。
 私は取材の準備として時代小説「天地人」を読みましたが、小説とノノウの実像は、きっと違っているのでしょう。毎日暮らしているこの地域にどんな歴史があったのか、私も興味深々です。

「信濃の歩き巫女 祢津の里ノノウの実像」
グリーン美術出版 A5判109ページ 税込み1470円
東御・上田両市内の書店で販売中。

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