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これまでのゲスト

放送日:2013年7月27日

<ゲスト>
宮島満里子さん

 今月は、「今、語りつたえたい東京大空襲」と題して古典文学研究家の宮島満里子さんにお話を伺います。
 宮島さんは、東京大空襲の中で命を繋ぎ、終戦の日、上野駅に向い、満員の汽車の窓から乗り込んで大屋駅に着き、我家(旧西内村)に辿り着いたそうです。
 宮島さんは、かつて防空鞄の中にあった「更級日記」から古典文学への扉を開き、「源氏物語」や「枕草子」などの講座で多くの学ぶ人を育ててこられました。
 「源氏物語」の研究歴は60年を超え、長野市の「紫の会」では、「源氏物語」を16年かかって全巻読みあげた他、「源氏物語をとおして男と女の生き方を語る」など、各所で様々な講座をお持ちです。
 宮島さんは、現在87才。「激しい空爆の中で命を繋ぎ、それから60余年生きてきたが、今の日本の状況はどうなってしまったのだろうか。繋いできた命をもう一度確かめなければ」と、これまではめったに語らなかったという戦争体験を私達のために語りはじめてくださっています。

(文/広沢里枝子)

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