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これまでのゲスト

放送日:2019年6月29日

<ゲスト>  山嵜庸子(やまざき ようこ)さん

 今月のお客様は、詩人の山嵜庸子さんです。山嵜さんは、上田市にお住まいで、長年に渡って図書館司書として働いてこられました。
 「しあるの会」同人。「長野県詩人協会」会員。最初の詩集は、「少年と花粉」。第2詩集は、「川を渡って」です。
 また、山嵜さんは、視覚障害者のための音訳図書を製作している音訳グループ「つくしの会」で、昭和60年から、35年以上に渡って、校正を担当してくださっています。
 今回は、山嵜さんに、自作の詩を朗読していただきながら、お話をうかがいます。朗読していただく詩は「退職していく人へ」 「川を渡って」 「楡の木の下」の三篇です。
 私は、今年の2月に開かれた「侑話舎サロン」の「如月朗読会」で、山嵜さんの詞の朗読を聞きました。その時に朗読していただいた「退職して行く人へ」の詩の最後の問いかけが、いつまでも耳の奥で響いていました。山嵜さんの詩は、こういうところに光を当てて、人間のありようを浮き彫りにしていくのかと、たいへん驚き、深い感動を味わいました。そこで山嵜さんの詩の朗読を「里枝子の窓」を通して、多くの方に聞いていただきたいと思ったのです。その思いを山嵜さんが受け止めて、出演をご承諾くださいました。
 どうぞ、皆様、お聴きください。

(文/広沢里枝子)

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