これまでのゲスト
放送日:2003年1月25日
上原博司さん
今年最初のお客様は長野市松代にお住まいの上原博司さんです。
私はこの方の「桜のワルツ変奏曲」のハーモニカ演奏を聞いて、ぜひ新春の「里枝子の窓」にお招きしたいと思いました。
上原さんは見えていた頃、中部森林管理局(当時の長野営林局 )の技官として、長野県内の山は3000メートル級の高山から里の山まで、ほとんど歩かれたそうです。山が好き。野山の花や小鳥が好き。写真撮影に夢中になっていたこともある上原さんでしたが、そんな働き盛りの頃に網膜色素変性症と診断され、突然の失明宣告を受けました。しかし、その後平成元年に56才で盲学校へ入学。鍼灸マッサージ士の免許を取得して、現在は「上原三療室」を開いていらっしゃいます。
趣味は短歌とハーモニカ。いずれも失明後に楽しみを探して出会ったものだそうですが、短歌は信濃毎日新聞歌壇に度々選ばれ、「南北を分けて流るるイムジン川(臨津江)民族の悲歌アリランもまた」の歌は昨年下期の期間賞を受けました。
そんな上原さんから、ご自身をとりもどすまでの体験や、楽しい山のお話などをじっくり伺います。そして私は上原さんの心のこもったハーモニカ演奏を、ぜひ皆様に聞いていただきたいと思うのです。 新春にふさわしい放送になることでしょう。どうぞ、お楽しみに。
(文/広沢里枝子)
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