これまでのゲスト
放送日:2006年9月30日
鬼塚洋子さん
今月のゲストは、東京都板橋区からお越しくださいます鬼塚洋子さんです。鬼塚さんは、進行性の網膜の病気のために少しずつ視力を失うという逆境の中で、長年にわたって出版社で働いてこられた方です。
将来失明することを宣告されて間もなく、上田まで私を訪ねて来てくださったことがあり、その頃からの私の大事な友人です。
現在は「音声ガイド映画サークル 風曜日」を主催。今年4月には「障害者とともに平和の構築を考える」をテーマに、音声ガイド映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」の上映会と、「憲法第9条セミナー」を開催しました。
その呼びかけ文の中で、鬼塚さんは以下のように訴えています。
《イラク戦争のなかで多くの人たちが傷つき、新たな障害者となっています。戦火の中から逃げようとしても逃げられない厳しい現実にとまどうのも、平和のありがたさを実感し、訴えることができるのも障害者です。今こそ恒久の戦争放棄を唱えた憲法9条の意味を考え、真の平和を構築するには私たちはどうすればよいのか、一緒に考え、討論してみましょう。》
また、鬼塚さんは「視覚障害者9条の会」の発起人の一人でもあります。 今月9日に東京で開かれた「視覚障害者9条の会結成の集い」の様子を伺い、鬼塚さんの人生を一貫して流れる平和への強い思いを語っていただきます。
長野大学ラジオゼミナール ゲスト 薩田雅也さん 鏑木陽光さん
「長野大学ラジオゼミナール」のコーナーでは、重度障害をもつ二人の男性のスイス・ブライトホルン登山計画を支えた、長野大学福祉系サークル「ウイズの会」のメンバーたちに登場していただきます。お話は社会福祉学部3年の薩田雅也さんと、社会福祉学部2年の鏑木陽光さんです。
二人はこの夏、スイスの4000メートル級の高山、ブライトホルンをめざす「子供たちにとどけ ウイズドリームス登山隊」にサポーターとして参加しました。登山隊はアルピニストの野口健さんが隊長をつとめ、理学療法士・看護師・医師等、20名を超える人々が同行しました。今回は障害のない人が、ロボットスーツを装着して、障害のある人を背負って山頂をめざすという、世界で初めてのプロジェクトでした。
サポーターとして参加した学生たちにとっても、たいへんな挑戦だったことでしょう。どんな体験だったのか、生の感想を聞くことができればと想います。
(文/広沢里枝子)
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