ここから本文です。

これまでのゲスト

放送日:2011年8月27日

島崎潔さん

 今月のゲストは、車椅子暦46年になる、障害者のリーダー、島崎潔さんです。
 島崎さんは「NPO法人ヒューマンネットながの」副理事長。そして、長野県が発足させた「障害のある人もない人も共に生きる社会を目指す研究会」では、座長を勤めていらっしゃいます。
 長野県では、「障害のある人もない人も共に生きる社会を目指す研究会」において、障害の有無にかかわらず、誰もがお互いに尊厳を重んじて支え合い、安心して暮らすことのできる社会を実現するために必要な仕組みについて、条例制定も選択肢としつつ、調査研究や検討等を開始しました。
 長野県の障害者や、家族、支援者をはじめ、多くの人が、その活動に期待を寄せて注目しています。
 そこで今回は、障害者権利条約の批准に向けた新しい障害者の人権の概念。なぜ条例が必要なのか。「障害のある人もない人も共に生きる社会を目指す研究会」の取り組みなどについて、お話を伺う予定です。
 また、県では、障害者差別の実情を知って検討を進めるために、「障害を理由とした差別と思われる事例」(嫌な思いをしたこと、してほしくないこと、暮しにくさや不便なことなど)を募集しています。千葉県では、県民から寄せられた800を超える事例によって、障害者差別の実態が明らかになり、日本で最初の障害者差別禁止条例を実現しました。
 番組では、この差別事例の募集についても、島崎さんからその意義を伺い、応募を呼びかけたいと考えています。

(文/広沢里枝子)

前のページへ      次のページへ