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これまでのゲスト

放送日:2019年10月26日

<ゲスト>  池田雅子さん

 今月のゲストは、森のライフガイド、工房「やく草箱」アーティストの池田雅子さんです。池田さんは、佐久市にお住まいで、私の親しい友人です。
 池田さんは、1998年にメニエール病慢性疲労症候群と診断されましたが、療養中に家族と近隣の森や、川で過ごしたことをきっかけに自然をテーマにした絵を描き始めました。自然を描くことで病が完治し、それを表現として伝えるために、森林生態学や、心理学を学びました。現在は、「NPO法人生物多様性研究所あーすわーむ」研究員。佐久市森林セラピストとして、森や人と関わる仕事をしています。
 その池田さんが、今月、「ブナの時間 森のガイドのフィールドノート」という本を「百年書房」から発刊しました。掌サイズの小さな本でありながら、文と絵から、ブナの森の大きな命の営みが伝わってくる1冊です。
 今回は、池田さんから、この新著のことを中心に森からのメッセージを傳えていただきます。

(文/広沢里枝子)

以下は、池田さんからのメッセージです。
 「この度、百年書房より「ブナの時間」を発刊することになりました。ブナの森の土壌、母樹の種子散布、種子散布に関わる動物たちの話等が見開き1話完結の読みやすい形になっています。挿し絵はペンによる点描で描きました。慢性疲労症候群と診断されて闘病生活の中で出会った森と絵が私を救ってくれました。完治してから無我夢中で学んだ森林生態学、芸術療法、描き続けている絵のことなどもあとがきで少し触れています。普段は森とあまり関わらない生活を送っている方がポケット、バックに入れて持ち歩き少しの時間でも森と出会ってもらえるようにと願って書いた一冊です。一冊500円(税別)ご注文はお近くの書店、又は池田雅子までご連絡下さい」

●池田雅子 - 森からのメッセージをARTする http://ikedamasako.com/

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