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これまでのゲスト

放送日:2025年2月22日

<ゲスト> 稲垣勇一さん (「塩田平民話研究所」所長)

 今月のお客様は、「塩田平民話研究所」所長の稲垣勇一先生です。
 私も、子どものためのお話しの語り手として勉強していた頃は、稲垣先生の暖かくて深いお話が大好きで、講座などに出かけては、身を乗り出してお話しをうかがっていました。先生のこんな魅力的なお話を毎日聞けた生徒たちは、なんて恵まれていたのだろうとよく想像したものです。
 先生は、1932年に長野県上田市に生まれ、現在92才になられたそうです。信州大学教育学部卒業後、県内の主に国語科教員として勤務。生涯現場でという思いを貫いて、定年退職までの間、学級担任でした。
 30歳代後半から児童文学への興味や関心が向いてきましたが、学級担任と国語科教育の魅力にひかれ、在職中はそこに力を注いだそうです。退職後、本格的に絵本と民話に向き合うようになりました。
 「日本民話の会」「全日本語りネットワーク」「塩田平民話研究所」などに所属。現在も、25年を迎える塩田平民話研究所の所長として活動しておられます。
 稲垣先生が民話の大切さに気付き、魅かれるようになったのは、どうしてだったのか。「塩田平民話研究所」では、どのような取り組みをしているのか。先人たちによって語り継がれてきたこの大切な民話をどうしたら若い世代の人々や子どもたちに大事に伝えていくことができるかなどについて、じっくりとお話をうかがいます。
また、先生は今回、「山姥と西の長者」という民話を一部語ってくださるそうです。リスナーの皆様に先生の語りをお聞きいただけること、とても楽しみです。

塩田平民話研究所 http://shiodadaira-minwaken.net/

(文/広沢里枝子)

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