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これまでのゲスト

放送日:2021年12月25日

<ゲスト> 降旗(ふりはた)由美子さん、駒井千枝子さん

今月は、「松本市点訳赤十字奉仕団」代表の降旗由美子さんと電話をつないで、お話を伺います。
降旗さんは、仙台市のご出身です。中学生の頃に、テレビ番組で視覚障害者の生活を見て、点字に興味を持たれたそうです。
子育てが一段落した1996年に、点字講習を受けて、翌年から松本市点訳赤十字奉仕団に入会し、2008年から代表を務めておられます。
「松本市点訳赤十字奉仕団」は、60年以上にわたって点訳・音訳の活動を続けてきましたが、来年の3月で活動を終了することになりました。代表の降旗さんから、長年にわたる奉仕活動の歴史や、今のお気持ちなどをお聞きしたいと思います。
実は、奉仕団の皆さんに感謝の気持ちをお伝えしたいので、「里枝子の窓」で取り上げてもらえませんかと声をかけてくださったのは、元松本盲学校教諭の駒井千枝子さんでした。駒井さんは、「長野県視覚障害者福祉協会」の俳句クラブ の通信句集「ゆきがた」の編集発行に携わっているため、その点字版の発行でも、奉仕団の皆さんに長年協力していただいたそうです。そこで駒井さんにも番組にご出演いただき、直接お気持ちを伝えていただくこととしました。
降旗さんからは、「松本市点訳赤十字奉仕団」の歴史をお知らせいただきましたので、感謝をこめて、以下に全文を記します。

昭和33(1958)年12月 日赤松本奉仕団点訳班発足。以降点字講習会を毎年のように開きながら、手打ちの点字図書を上田点字図書館や松本盲学校へ寄贈。
昭和52(1977)年4月 松本市点訳赤十字奉仕団と改称。松本盲学校からの要請で朗読奉仕も行う。
昭和54(1979)年 録音朗読奉仕部発足。松本盲学校へ録音朗読テープ寄贈。朗読講習会開催。
昭和57(1982)年頃より視覚障害者からの点訳・録音朗読のプライベート依頼の実施。
平成6(1994)年 点訳の活動と録音朗読の活動が分かれ、朗読奉仕団ができる。
平成7(1995)年頃よりパソコン点訳を導入。今までの点訳図書寄贈に加え、市、社会福祉協議会からの依頼や一般図書・家電品の取り扱い説明書などのプライベート依頼の点訳製本。小学校や高校での点字教室。
平成15(2003)年より 新聞抜粋記事の点訳・郵送。長野県視覚障害者福祉協会俳句クラブ「ゆきがた会」の俳句集の点訳・製本。
平成20(2008)年 降旗が代表となり今までの活動を引き継ぎ、話題の本や依頼図書の点訳・製本。障害者福祉協会での点字教室、小中学校・高校での点字教室など実施。
会員を増やすため、市や社協の広報や市民タイムスなどで会員募集を行う。
最近は会員減少とコロナ禍の影響のため、新聞と俳句集だけの活動となる。
令和4(2022)年3月 活動を終了する予定

(文/広沢里枝子)

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