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放送日:2023年2月25日
<ゲスト> 池田雅子さん
今月のゲストは、佐久市にお住いの池田雅子さんです。雅子さんは、人と森を繋ぐ工房:やく草箱 Artist。公認心理師。森林セラピストです。著書には『ブナの時間 森のガイドのフィールドノート』(百年書房)があります。
今回は、現在、佐久市岩村田の695COFFEEで開催中の池田雅子作品展「しか、鹿、Deer」ーシカとは?ー」のことを中心にお話を伺います。
以下、雅子さんからいただいたメッセージとチラシを記して、ご案内とします。
◇池田雅子さんからのメッセージ
ニホンジカが与える森への影響について調査やガイドで関わることを10年ほど経つ中で、私なりに考えてきた森とニホンジカ、そして人との繋がりを多くの人に一緒に考えてもらうきっかけを作りたいと思い作品展を開こうと思いました。
作品展では、ニホンジカをモチーフとした点描画、パステル画、タイル画、そしてニホンジカの革の端切れを使用してのコラージュを展示販売します。使用している端切れは、佐久広域で捕獲、小諸市の解体施設で解体、飯田市の工場でなめし、商品化される際にでた端切れです。商品化の際に傷や、擦れがあるということで使用されなく廃棄されてしまう革を購入してコラージュや小物作りに使用しています。
捕獲されたニホンジカは命を落とし、そのほとんどは人には知られずに廃棄処分されるわけですが、私としては物理的なニホンジカの利用(ジビエ、革製品)だけが命を無駄にしないということではなく、ニホンジカの命を通して伝えられている命のつながり、自然の大きさ、人の小ささ、そして人の未来への警告を伝えることができたときに、ようやくニホンジカが命を無駄にしなかったと言えると思っているのです。
池田雅子作品展「しか、鹿、Deer」ーシカとは?ー」チラシPDFファイル
(文/広沢里枝子)
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